鉄塔 武蔵野線 14冊目

鉄塔 武蔵野線 (ソフトバンク文庫 キ 1-1)

鉄塔 武蔵野線 (ソフトバンク文庫 キ 1-1)

「嘘だね」「そんなことありっこないね」

鉄塔フェチの小学生が、近所の年下の友達を連れて「武蔵野線75-1」鉄塔から「武蔵野線75」「武蔵野線74」と鉄塔をめぐりいづれはたどり着くであろう謎の「武蔵野線1」鉄塔を目指すお話。第6回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

わたしにとって鉄塔の理想とは、無帽で頂部の尖った2回線鉄塔なのであり、女性型鉄塔ならば、碍子連が長くてジャンパー線が大きく、男性型鉄塔ならば、V吊ではなくてI吊の碍子連を持っていなければならないのでした。

ほんとに1塔づつ巡って行く。そして毎回その鉄塔についての解説と少年の倒錯した性癖が(ウソ)おまけに巻末には武蔵野線全鉄塔の写真が載っている。なんじゃこりゃ…。
しかしラストは、きっちりファンタジー(寝る前に布団の中でする妄想)な落ちでした。