ミステリ談義

先日、バイトから帰宅中の電車内で聞いた酔っ払いサラリーマンの会話。
人物 50代眼鏡ちょいバーコード頭A上司とする 40代色黒痩せ型B部下とする
どうもA上司が今読んでいる本をB部下に見せ、「いまこれ読んでるんだよね」的なことを話しているようである。俺が聞いたのはこの後からの会話。B部下「(略)X〜献身〜」などと言っている。たぶんこれのことだろうなぁと思い当たる。

容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

「僕あれですよ、出張行くとき新幹線で1時間?1時間半?とかで一気に読みましたもん!いやー面白かったですよー東野、東野圭吾。それは読んだことないんですけど、この作家はおもしろいですよ!」
どうもA上司が今読んでいる本が東野圭吾の何かの作品で、B部下は同じ東野圭吾の「容疑者Xの献身」を読んだことがあり、大変面白かったらしい。まぁここまでは、同じ読書仲間を見つけうれしそうに話す酔っ払いの会話ってかんじで、うらやましく思っていたのだが。
B部下「あれなんですよ、すんごくて!最後がもう、そうくるかっていう、もう、なんていうか、まったく予想してなかった結末で!」と段々ヒートアップしてきて俺は「マズい!このままでは、面白さを伝えたいがために熱くなりすぎて思わずネタばれのパターン!!」とかなりヒヤヒヤ。A上司も「うん、うんうん。東野、東野圭吾。それそれ。うん。これも面白いかな。今やっと半分ぐらいまで読んだよー」と楽しく合わせながらも、熱くなっているB部下が暴走しないかヒヤヒヤしている様子。
そんなこんなで、勝手に盗み聞きしておきながら不安でドキドキしていたら駅に着いたので降車。いやー疲れた。でもああやって盛り上がれるっていいなー。