ざうぁうぁうああああっー!

秘密めかして音もなく降る雨のように 
( 「TVピープル」/村上春樹

いや超土砂降りだし。
豪雨の中果敢にも例によって例のごとく車でお散歩。
停止線見えず、無灯火の自転車見えず。しかも傘差してるし。胃が痛かった。
「危ない!」「死ぬ!」「駄目だ!」って思った瞬間に誰かに「危ない!」「死ぬ!」「駄目だ!」って言いたかった。んでもって、その後俺から何も聞こえてこなかったら「危ない!」「死ぬ!」「駄目だ!」って思いながらほんとに駄目だったんだって思ってくれって言いたかったので今言っておく。それぐらい言いたかった。
薄暗闇に、細くて少しにごった透明の糸が、天から大量にぶら下げられていて、それをかい潜って突き進んでいくような感覚だった。
あーもう邪魔だなぁ進みにくいなぁ、アクセルぶぉぅん、アブナイッ!みたいな。

んでもって上記の引用。なにを描写したものか記憶にないのだが「秘密めかして音もなく降る雨」ってのはどんな雨だろうかと考えてみる。少なくとも夕立じゃないだろう。雨の表現で言えば、小糠雨とか霧雨とかかなぁと。やっぱ季節は春か秋だろうか。春先、サクラの花が少し咲き始めた頃に降る、静かで長い雨。暖かくなって浮かれていた気分を暗くじとじとと欝な気分にさせるような雨だろうなぁと、思ってみたり。なんか今すごい雷鳴ってるけど。