微熱狼少女 5冊目

微熱狼少女 (集英社文庫)

微熱狼少女 (集英社文庫)

三島は正常な変態で、あたしは異常な変態だ。この世の屑だ。

ホモや少年院上がりやレズから、遠く離れたところで静かな生涯を送りたい。

 
主人公が「乱交パーティーで廃止になった生徒会」の会室で煙草をふかす場面から始まり、ホモの父親、少年院上がりの恋人、レズの非常勤講師、エイズ、ゲイ、血の繋がらない親子。こうやって並べると最近の携帯小説みたいで、それに関するよからぬ噂や偏見で読む気が失せそうなのだが。

あたしはうつむいて息を吸って、叫んだ。
「だから、ここに来て」
動悸が耳鳴りのようだった

切なくて、焦れったくて、淫らな遊び。

中盤以降ガラッと雰囲気が変わる。
こういう少女チックなシーンは好きなのですよ。