あけましておめでとうございます。飛んでった彼女はクルクル回って死んだ

 年明けにおみくじを引いたら2連続大吉だったのに事故現場で人肉見たらピンク色だったので日記を書きます。
 見た目はもも肉で雰囲気はばら肉でしたよ。

 昨年度読んだ本はたったの38冊。その中から無理やり年間ベスト10みたいなものを、せっかくなのでいまさら、やろうかと思った人肉を見た夜。

 でも良く考えたら38冊の中から選んだらほとんどじゃねーかと思った。

 小川一水「復活の地」1〜3巻
 ロバート・R・マキャモン「魔女はよるささやく」上下巻
 田中ロミオ人類は衰退しました」1〜4巻

 絶対に外せないのはこの3作品ぐらいか。
 小川一水「復活の地」、こいう作品は波長があってしまうと盲目的に燃え上がってしまう性質というか、わき目も振らず読んで大絶賛してしまうタイプなので、どうにも声を大にして「おもしろいぞ!」とは言いづらい。そりゃもう面白くて面白くて、呼吸をするのも忘れるぐらいに読みふけってしまい、思い出したように喉を動かすとカラカラに乾いていて、上手く唾を飲み込めないようなことも。だからこそもう一人の自分が「お前は少しテンションが上がりすぎて冷静さを欠いているんだ!この作品だってお前は絶賛しているかもしれないが、批判や欠点だってきっとあるんだぞ!もっと落ち着いて作品を評価してみろよ!」とか余計なブレーキをかけて来てうっとおしいというかなんというか、「うるさい!面白いんだ!超おもしろいんだ!バカ」「バカとかなんだバカとは!そういうお前がバカだ!」等々、脳内で「熱くなって絶賛する俺」VS「そこまで面白いってことはなんかヤバイ汁でも出てるんじゃないの?と諭そうとする俺」のバトルが繰り広げられてよくわからないのでやっぱりよく分からない。まぁなんというか、面白すぎてなにが面白いのかよく分からなくなるほど面白いってことです。
 ロバート・R・マキャモン「魔女はよるささやく」上下巻、「魔女とされ囚われの身となっている彼女は、はたして本当に魔女なのか?それとも別に真犯人がいるのか!?」そんなもん真犯人がいるに決まっているじゃないですか。魔女な分けないでしょう。じゃなかったらどしてくれんだよこれミステリだろ。
 と、分かりきっていても複線のばら撒きっぷりと、これでもかというぐらい主人公マシューにとって不利になっていく状況に身もだえしまくりでぐったりと力尽き「も、もうらめぇ…誰かマシューを助けてあげて…ビクンビクンッ」ってな感じのボリュームたっぷりな上巻。そのままの勢いで憑かれたように下巻を読みきり恍惚とした本書。ただし魂もっていかれました。読後は下品な話、射精した後のような脱力感にみまわれた。
 田中ロミオ人類は衰退しました」、妖精さんがラブリー。以上。

年明けに図書館に行き、借りてきた本が「歌舞伎絵巻『仮名手本忠臣蔵』」まぁいわゆる児童書というやる気のなさですが、今年もよろしくお願いします。

仮名手本忠臣蔵 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 (1))

仮名手本忠臣蔵 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 (1))