ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル 05.06.07冊目

ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレルI

ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレルI

ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレルII

ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレルII

ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレルIII

ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレルIII

 がんばって読んだ。褒めてあげたい。きっかけはどこかのブログで簡単なあらすじと書影画像を見て松田聖子ばりにビビビときたことに端を発しそれからやましい期待を込めて地元の図書館のWEBページで蔵書検索するとなんとヒット。これは奇跡に近い。それも何故か新着図書。即おめかしをし法ちゃんこと桑島法子の言うところのおうちぐるま(家車)を時速30〜40キロでぶっ飛ばし図書館へ。2週間ほどかけておいしくいただきました。
 あらすじはざっとこんな感じ
 舞台は1806年〜1817年の英国。200年ほど前までは魔術が存在し、魔術師や妖精がありふれていた世界。現在でも「魔術師」を名乗る人たちは存在しているが、彼らは「魔術関連書」を読む「理論魔術師」であり、魔術を実際に操れる人間は存在しなくなっていた。しかし、実際に魔術を実践することのできる男、ギルバート・ノレルが現れ、英国に魔術を復活させるためロンドンへと渡る。後にノレルの弟子となるジョナサン・ストレンジを加え、この二人の男達が魔術師として英国で色々あれやこれやするお話。
 あらすじのわりに超地味なお話。この二人も登場した時点で30過ぎたおっさんだし。文章は淡々とした語り口で遠い世界のお話を語って聞かされているような。だけど、そういえば言ってなかったけど、面白かった。ストレンジとノレルのキャラクターがいい味を出していて、片や30過ぎまで引きこもり魔術の研究だけをしていた社交性ゼロで身勝手で自分第一。片や金持ちの道楽息子が親が死んだからなにかしなきゃ。魔術師?いいね。社交的で愛想もいいが皮肉屋で劇場型で熱しやすく冷めやすい。こんな二人が出会ってお互い不満を抱えつつ唯一魔術を語り合える存在として大切にも思っていたりなんかして、2巻でのノレルの萌えキャラ化について、あるいは後半ストレンジに対するツンデレ化について、どなたか同意してくれる御仁はおらぬか。たまに挿絵がついているけど、目がでかくてきもいおっさんしか出てこないので見なかったことにして脳内で武内崇絵に変換。これがまたぴったりで自画自賛。しかしどこかで見たような絵柄の挿絵なんだよなぁ。
 あとそういえば、史実にあわせた実在の人物や、事件、戦争に魔術師としての二人が絡んでいく。らしい。解説を読んで知ったが西洋史の知識皆無なのでナポレオンぐらいしか知らなかったわ。このあたりの知識が豊富な人が読むと面白さ倍増かと。GBA版ナポレオンでもやりゃいいのかどうなのか。
 今日は暖かく絶好の掃除日和なのでネットはこれくらいにして読書もやめて外に出なければ!芝生でビールが飲みたいなぁとか考えつつ。

忘れてたけど、読みたいと思ったのは装丁がかっこよかったからってのもあったな。そんな理由で本を選ぶのもどうかと思うけどそういう方が積まずに読めるもんです