あさのつこ「ぼくらの心霊スポット」 景山民夫「ボルネオホテル」

 読みましたよ。ホラー小説。
「ぼくらの心霊スポット」 あさのあつこ

ぼくらの心霊スポット

ぼくらの心霊スポット

 
 中国山地のふもとにある小さな村で、仲良し小学6年生3人組みが地元の心霊スポットを探検するお話。住んでいた婆さんが隣町の病院送りになってから廃屋と化している古い民家を探索する表題作「ぼくらの心霊スポット」、「首吊りの木」と呼ばれ村の人たちは気味悪がって近づかない池のほとりにある桜の木の謎を解く「首つりツリーの謎」の全二編。

 基本的に物語は、
昼 「怪異の発生、あるいはその噂を聞く」→夜 「該当スポットの探索、新たな怪異の発生あるいは発見」→昼 「情報の収集、分析」→夜 「該当スポットの再探索」
 と言う風に、シュミレーションゲームのように昼パートと夜パートを順繰りに繰り返すという血沸き肉踊るもの。「トワイライトシンドローム」や「夕闇通り探検隊」が大好きな自分としては、こういうのに憧れるのさ!そういうわけで、20時頃に家を抜け出してみんなで集まって出かける場面なんかはうらやましいなと思いつつも、小学生がこんな時間にウロウロできるわけねーだろ俺なんかこの時間帯は風呂入って寝る準備だったぞなどと思ったりもした。そんな嫉妬があるのかないのかわからないが、この三人組が頻繁にお互いの事を「すげぇ」「すげぇ」「やっぱり○○はすげぇ」「うん、○○はすげぇ」とか褒めあっててそれが後半に行くほど顕著で気持ち悪くなってきて気分が悪くなってしまいました。そのうち「んっ、んんっ、○○の(検閲により削除)しゅごいよぅぅぅぅぅ、こんなに、ふぱっ、おっきいぃぃんっんっ」とか言い出しそうだったんだよ。マジでそんな薄ら寒い雰囲気を感じたんだ。うむ。あーあと別にホラーではない。…あれ?


「ボルネオホテル」 景山民夫

ボルネオホテル (角川ホラー文庫)

ボルネオホテル (角川ホラー文庫)

 タイトルからしてボルネオが舞台ということで間違いない。ホテル側のダブルブッキングにより、宿泊することが出来なくなった9人の男女が、小さな島に建つ別棟に宿泊する事になった。もちろん外は嵐という素晴らしく整った舞台の中、唯一この島と陸地を繋ぐ橋は崩れ…(テンテンテン)そして取り残された人々に怪異が襲い掛かる!!!
 なんとなくB級のあれな匂いを感じるわけだがとんでもない!超B級!
 簡単にいうと、
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なんかどっかで見たことあるようなB級ホラー × ゴーストバスターズ × マクロス × ガダラの豚3巻